映画 「ホテルムンバイ」 をみました。
こんにちは。
先日、U-NEXTで映画「ホテルムンバイ」をみました。
何となく見始めたら、これが凄く恐ろしい映画で、最後まで目が離せない内容でした。
この映画は、2008年(平成20年)11月26日〜29日にかけてインドのムンバイで発生した
同時多発テロを題材にした作品です。
2008年はどんな年だったのだろうとウィキペディアで調べてみました。
当然ですが色々起こった1年間でした。
私は当時33歳、小渕優子さんが34歳の若さで麻生内閣組閣で初入閣した年でした。
・・・・政治や世界情勢の出来事は全く記憶になく、
この年一番印象に残っている大事件が大阪の個室ビデオ店で
放火事件があり死者15名、負傷者10名をだす大惨事となったことくらいです。
リーマンショックにしても数年後映画で知ったくらいです。
33歳にしてこのリテラシーの低さ!
そりゃ〜無関心にもなります。
なにせその頃から私はアルバイトと劇団活動の毎日です。
日経平均が10000万円割れようが、日銭が稼げて、芝居ができてれば
それなりに満足な生活を送っていたわけですから。
その他の出来事は日本人が3人同時にノーベル賞を受賞した事。
シルク・ド・ソレイユ東京が始まった事。
三浦和義氏がロサンゼルスで自死した事。
などです・・・
映画の話にもどります。
映画「ホテルムンバイ」はインドの大都市ムンバイにある
5つ星ホテル「タージマハルホテル」が舞台になっています。
「タージマハルホテル」は世界中の超要人クラスが利用するホテルで、
当然従業員の中にはそのようなホテルで働く事に
喜びと誇りを持っている者も大勢います。
主人公の青年「アルジュン」もその一人です。
「アルジュン」は貧困層地帯に幼い娘と、まもなく臨月を迎え、
大きなお腹を抱えながらも生活のために働く妻と3人で暮らしています。
主人公と書きましたが、この映画はホテル従業員「アルジュン」とその同僚、
そしてホテル利用客数名がメインで描かれています、しかし私にはテロ発生時居合わせた
全ての人たちが主人公として描かれているよに感じました。
たぶん襲撃犯の10数人の青年達も。
襲撃は駅から始まり、レストラン、ホテルと展開していくのですが、
(実際には11箇所で襲撃や爆破事件などが起こったらしいです。)
レストラン襲撃から、ホテル脱出まで画面上の人たちは皆、死の恐怖と
戦い続けます。
実行犯の青年達の純粋無垢な表情と、石造のホテルロビーに響き渡る
カラシニコフの乾いた銃声が、物凄く恐ろしく感じました。
みな逃げ惑うしか無く、絶望のどん底にある状況の中、
愛するもののために行動する人もいれば、ホテルマンとして最後まで自分の役目を
全うしようとする人、恐怖のあまり他人を傷つけてしまう人もいます。
巨大ホテルの中で自動小銃を持った青年が4人。
なんとか裏階段や従業員通路から逃げ出せんもんかな〜。
などと考えてしまいますが、皆一人ではありません。
仲間がいて、家族がいて、全員が助かるためには団結して
切り抜けるしか手段がないのです。
その辺もこの映画にはリアリティがあり説得力があるとおもいます。
実行犯の青年達はたえず携帯電話をイヤホンマイクで繋げており、
仲間と連絡を取り合い、そして指示役と繋がっています。
しかしこの映画では指示役の存在が全く見えず、声だけで青年達を焚きつけてきます。
「お前達は戦士だ!」「あれを見ろ!全て奴らが奪ったものだ!」
「アッラーは偉大なり!」と・・・・
これがまたえらく不気味で恐怖心を煽るのです。
(指示役の男は現在も捕まっておりません。発信源はパキスタンらしいのですが、
パキスタン政府は認めていないらしいです。)
実行犯のなかで唯一捕獲された青年は
「初めから死ぬつもりの計画だったと」話しております。
この映画をみると、テロにしろ、殺人事件にしろその現場に居合わせたら
生きるか死ぬかは運次第だとほんと思います。
また映画ではその当時のインドの状況や世界の状況がありありと描かれています。
(シーンの中で少しだけ表現されているので見逃してしまいがちなのですが)
実行犯がボートで上陸するシーンから始まり。
(当時、上陸現場の漁師から警察に通報があったようですが、警察は取り合わなかったみたいです。)
要人が集まる都市にもかかわらず警察組織やテロ対策部隊が集まるまでに
何時間もかかったりと、今考えるとのんびりしすぎな感じもします。
(アメリカ政府からは、危ないと忠告をけていたらしいです。)
実行犯の青年がホテルの水洗トイレを見て「クソが流れるトイレがある!」と
仲間を呼ぶシーンがあります。この青年が普段どのような生活をしているのか
少しだけ窺い知ることができると思います。(多分そうだと思うのですが。)
また当時は、ホテル周辺にいた人たちが情報を流し合い、報道よりも先に
ツイッターやフェイスブックを通じて事件の状況が世界中に知れ渡ったのも、
話題になり、のちに問題視されました。
(実行犯も現場周辺に集まった人達が揚げるSNSの情報を通じて警察組織やホテル内部の情報を得ていました。)
にしてもすげ〜映画でした。
「それやられちゃ〜どうすることも出来ないよ」と思います。
世の中色々な人がいるのですが、武器を持っちゃいけない人もたくさんいます。
そんな人たちが自分の近くでしれっと武器をもったら・・・・
本当怖いです。
そして。
しれっとリンク貼っときます。
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本ページの情報は2021年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
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